本シリーズの終りに当り、目立たない部分ながらも棟梁・林正清のこだわりが窺える、職人の仕事もご紹介します。
拝殿格天井中央に描かれた、縦180cm、横250cmの龍の墨絵・「雲龍」には、「狩野大蔵卿法印祐清藤原英信画」の墨書が残っています。 |
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江戸時代、信州高遠藩では財政補助策として、石切・石像彫刻の技術を取得させ、「旅稼ぎの石工」として各地に派遣していました。
以上で本稿・「国宝・妻沼聖天堂の魅力」シリーズを終りますが、当時の一流工匠たちが、武蔵国北部の片田舎・妻沼郷に集結し、建立した聖天堂の魅力が、郷土の歴史・文化を語る上で、少しでもお役に立てれば幸いです。(文・写真:阿部修治) <完> |
著者紹介:熊谷市在住。上武郷土史研究会主宰、阿うんの会・講師。
全国歴史研究会、埼玉県郷土文化会、木曽義仲史学会、他各種会員。
主な著書:『妻沼聖天山』、『甦る「聖天山本殿」と上州彫物師たちの足跡』(以上さきたま出版会)、『寺社の装飾彫刻・関東編上』(日貿出版社)、
『斎藤氏と聖天堂』(熊谷市立熊谷図書館)、『歴史と文化の町・“めぬま”』(阿うんの会)
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■ バックナンバー
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